結論としては、かなり使える。
購入までの経緯
元々職場で廃材を寄せ集めて3Dプリンタを作ったりとか、(何年か前に)DMM.makeさんにお邪魔して拝見したりで、3Dプリンタがどんな物かは知っていた。
仕事柄、試作とは密接に関わっているので、その手の情報もよく入ってくる。
そんなこんなで自宅でも「3Dプリンタがあれば解決するのに!」という要求が増えてきて、欲しいなーと1年ほど色々考えた結果「資材費とか設計の手間考えたら、3Dプリンタを自作するより買ったほうが早いんじゃね?」となり、購入を決意。
選定理由
CreatorPro2を選定したのは、下記の理由から。
- 光学(レジン)式はベタベタして後処理がめんどくさいと同僚が言ってたのでパス。
- 今までの経験上、サポート材が入るとどうしても面が荒れる為、デュアルノズルでPVA等を試してみたかった。
- Z軸方向に細長い造形物ではエアコンなどの風で熱的に僅かに歪む→先端の積層部分がずれてガタガタになる事があったので、周囲が覆われているのはGOOD。
使ってみた感じ
ざっくりな感触
- 本体サイズはメタルラックにピッタリ収まったので丁度良かった。
- 開梱して、軽く組立調整しただけで問題なく動く。
- 板金でしっかり筐体を組んでいるせいか、精度も悪くない。
- 調整の手間を掛けずに安定して動作し、作りたいものに集中できるのは精神的に楽。
- 軟性マグネットプラットフォームは購入しておくほうが楽。凄く剥がしやすい。
- 付属のヘラがよろしくない。場合によっては研ぎ直す必要あり。
騒音
音はするけど「3Dプリンタならこんなもんじゃない?」という印象。
後になって判明したが、XYZ軸のドライバは[A4988]を使用していた。
ファンの音もまぁまぁうるさい。
フィラメントクリーニングプレート
このプレートが地味に良い仕事をしてくれます。
待機中に垂れ下がってくることが無いので内部が汚れません。
フィラメントリールホルダー
裏側に回り込むスペースを別途確保する必要があるため、使用していません。
代わりに、真横に乾燥機能付きのリールホルダーを置くことで対応。
電源スイッチに手が届かない
装置背面にスイッチがあり、棚などに置くと裏側に手が届かない。
が、別途スイッチ付きのテーブルタップを使えば良いので、そこまで困るほどではない。
非常停止スイッチは無いので、何か問題が生じた場合に備えてすぐに電源を切れるようにしておくこと。
ビープ音用のブザーにはテープを貼る
ビープ音が煩いとの情報があったため事前に対策。裏面のパネルを外して、ブザーの上面に何かテープを貼ってパネルを閉めると、まぁまぁ問題ない程度に音量が下がった気がします。
(経験上、音量というのはけっこう設置環境によって要求が変わるので、面倒ですよね・・・オフィスで調整して工場に持っていったら周りの騒音が凄くて全く聞こえないとかよくあります)
結局IDEX機の意味はあったのか?
IDEXではないデュアルノズル式の3Dプリンタを動かしたことがないのでなかなか比較とまではいかないのですが、動かしてみた感触からしてデュアルノズルを選択するならIDEXの方が良いと考えます。
- 左右独立+フィラメントクリーニングプレートのおかげで周りが殆ど汚れない
- プリント中に未使用側のヘッドからフィラメントが垂れてこない
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