KiCAD6の問題点メモ(ファイルサイズ)

CAD

今回ちょっとハマったのでメモ書き。

KiCADは無料なのに使い勝手が良くとても素晴らしいCADなのだが、ガーバーデータのファイルサイズがどうしても大きくなってしまうことに気がつく。業者によっては(データ確認の処理時間が激増するため)けっこう嫌がられたので、180×200mmなどの規模になるとちょっと厳しいと考えられる。

確かに言われてみればけっこうファイルサイズが大きいなと。試しに有料CADで大体同じくらいの規模の基板とざっくり比較すると、有料CADは600kBくらいなのに対してKiCADが3.5MBと5~6倍差がある。

Quadcept等の軽量なデータの場合

で、どこに差が出てくるかというと、例えばQuadceptでベタやティアドロップを使用すると下図のように線や円弧で上手く処理してくれる。

KiCADの場合

それがKiCADではどのようになっているかというと、このように点を連打する方式となっている。ティアドロップは半ば無理やり後付で作っている機能なのでしょうがないとしても、ベタも同様に点を連打する方式なのでファイルサイズは必然的に大きくなってしまう。

色々設定を変えつつガーバーを出力してみると、ファイルサイズの内訳は大体下記の感じ。

  • 配線:190kB
  • ベタ:1,900kB
  • ティアドロップ:1,500kB

追記

先日KiCAD7.0.2にアップデートしたら、ティアドロップの機能がデフォルトで追加されていた。やったね。

スタイルを直線にすると、だいぶ軽くなる。なんだかベタもちょっと軽くなっている。トータルでファイルサイズがほぼ半減している。KiCADさんありがとうございます。

  • 配線:190kB
  • ベタ:1,230kB
  • ティアドロップ:330kB

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